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世界には月光が満ちた
昔の世界には"太陽"と呼ばれる天体が存在したらしい
それは月光とは違って真っ直ぐに見つめると眩しくなってしまうほどの明るさだったそうな
信じられる?電気よりも月光よりもずっとずっと明るいんだっていうんだよ?
でも雷ほど明るくはないんだってさ
正直わかんないよね
見たこともないものだから、想像出来ないのが現実
まぁ、所詮はおとぎ話
こんな見通しが悪くて森さえも越えられない孤立した国じゃあ、そんなおとぎ話が広まってもおかしくないけどね
それに、異端者、だなんていう化け物まで暗闇には紛れてんだから、そりゃあ全てを明るく照らせるものが空にでも浮かんでて欲しいってもんよ
まぁ、あたしとしては、太陽なんていらないんだけどね…
あの月の輝きに、みんなが気付かなくなるのは、ちょっと悲しい
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