其の弐 異変

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「へぇ~、頭だけでは物足りないから視覚がおかしくなったのか。」 いつものように陸を弄り尽くす。 「いやいやいや、本当なんだって。一瞬だったけど日食みたいになってたんだって。」 「なら日食でいいんじゃね?だいたい怪奇現象でもあるまいし。」 実際に日食とかがあるだろう。と付け加える。 「でも、何か違ってたんだって!」 「日食ぐらい見たことあるんだろ?仮に怪奇現象だったとしても、何かが起こるってわけじゃあないだろ?」 俺の言葉にそうだけど…と呟く陸。本人は納得していないようだ。 確かにコイツの勘というか第六感というか危険察知なんかは凄いが、そんなオカルトじみたことがあるわけがない。 「まぁ、そうしょげるなよ。日食だったって思えば大丈夫だろ。」 俺なりに陸を励ます。……しょげたのは俺のせいだけど。 「……雅人がそう言うんならそうかもな。」 「そうそう。日食日食。」 一応納得はしたみたいだった。 「でも俺も見たかったなぁ…日食……。」 「またそのうち見えるだろ。……多分。それより雅人。ス○ブラやろうぜ?今日は負けないからな?」 ったく……切り替えが早い。まぁコイツの長所なんだろうが。 「勝てると思ってんのか?」 そこから2時間は二人でス○ブラをプレイしていた。
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