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あ…き…な…
気を……つけ………
あの………村が………
男の子の声が聞こえる
………早く……あいつに
…………也と………
そこで声は聞こえなくなり私は現実に戻される。
―――――
まだ朝日が覗かない時間帯に、明菜は体を起こした。
頭の上で跳ねている寝癖も一緒に起きていた。
「……また?」
そんな中、一言だけ放ったその声は、とても透き通る声だった。
「またあの夢………」
再びはっせられた声は、先程と同じく透き通っていたが、同時に何かに怯えたように僅かに奮えていた。
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