其の弐 異変

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――――― 「なぁ雅人ぉ。」 我が家に侵入している変態馬鹿野郎が窓際に座って俺を呼ぶ。 「何かようか?変態馬鹿野郎。」 「なっ!変態だとっ?俺のどこが変態だ。」 馬鹿ってのは否定しないんだな。聞こえてなかったのか? 「何か違ってるか?変態カス野郎。」 「さりげなく[馬鹿]から[カス]になってるのは気のせいですか?」 なんだ、やっぱ聞こえてたんじゃん。まぁどっちでもいいが。 「んで、なんだよ?」 「自分で言っておきながら……なん「いいから用件を言え。」………うぇぇ。」 あらら、泣いちゃったよ。つか、きめぇ~。 「…………。」 俺は無言で蹴りを入れる。 「……うぅ。ま、嘘泣きだが…ってことにして、さっき夕日が一瞬黒くなった気がしたんだけどさぁ、雅人見たか?」 勝手に話しを切り替えて意味のわからんことを聞いてくる変態、もとい陸に俺は?マークを浮かべた。 「だからさぁ、さっき外を見てたら夕日が黒くなったように見えたんだよ。」 なるほど。遂に視覚がおかしくなったのか。
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