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湯川くんは昔のこと話し始めました。
・・・・・・・・
湯川 翔太。
小学2年生。
彼は子供には珍しく放課後、友達と遊ばず、足早に家に帰る子でした。
けど、それには理由がありました。
それは・・・
「おい!泣き虫翔太!」
ビクッ!
「今日もお帰りが早いな~、え?」
湯川翔太くんは毎日上級生の6年生5人にいじめられていました。
そのため湯川くんには同学年にも友達がいませんでした。
「お前の顔見るとあの時のこといつも思い出しちまうだよ!」
「ほんとムカつくぜ!」
「早くこらしめちまおうぜ!」
「おう!」
彼が毎日いじめられているのにもわけがありました。
それは2年生の夏でした。
その頃ちょうど小学校はプール開き。
低、中、上級生、全学年同じ時間だけある時間割です。
翔太くんの運命が変わった事件は上級生のプールの時間、5、6時間目のあとに起こりました・・・
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