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集合時間にはギリギリ間に合い、点呼を取ってからバスに乗り込んだのだった。
「…疲れたぁ…。」
「本当だねぇ…。さすがに3泊4日は疲れるよねぇ…。」
(…美優以外の人は、特に疲れてるよ…。)と、メンバー全員は思っていた。
「んー。でも、修学旅行先でまさかこれが見つかるとは思ってなかったけどね。」
と言いながら、美優は あの人形を取り出した。
(ゆーちゃん…。あの人形、結局大丈夫になったのでしょうか…?)
(わからん。あの、幽霊に任せるしかないだろ。)
(ですね…。)
「呼んだ?」
…さすがに、もう声はあげなかった。
「…なんでいるの?」
「あの者が、除霊するべき人形を持って行ってしまったからな。しばらくはあの人形に憑いてるつくも神を見張ろうかと思って。」
「…つまり、私らの町に一緒に来ると言う事ですか?」
「そういう事になるな。」
「有希も千里ちゃんも、誰と話してるの?」
「「美優は気にしないで!!」」
「…すみません…。」
「と、言う訳でこれからもよろしくな。」
「…誰がよろしくするかぁー!!」
…バスの中では、いつもは冷静な有希の叫び声が響いていたのだった。
美優達と、ゆーれーさんとの生活はまだまだ続くのでした。
「終わりっ♪」
「勝手に終わらせるな!!しかもあんた、班のメンバーじゃないだろうが!!」
「有希…今日の有希、なんか変だよ?熱でもある…?」
そう言うと、美優は有希のおでこに手を当てた。
「な…っ。」
「ほら…疲れてるみたいだし、早く休んだ方が良いよ?」
(…フラグ立てまくってるのはどこのどいつだよ…。)
「有希?」
「あー。わかったよ…。とりあえず、私はちゃんと休むから、話を締めさせてくれ!!」
「…と言う訳で、“(修学旅行)最後の日”、終了ですっ。」
「勝手に締めるn…」
強制終了しました。
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