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「結衣?」
ぼーっと一人街のなかを歩いていた。
最近考え事ばかりしていた。
いつものように歩いていた。
なのにいつもと違った。
聞き覚えのある声に現実へと呼び戻された。
「…俊夜…………。」
「久しぶりだな。」
振り向くと声の主、俊夜が笑顔でこちらを見ていた。
「本当に久しぶりだね。」
考え事を悟られないよう明るく振る舞った。
彼は気が付かないのか昔のように学校の事を話してくる。
私も昔と同じように彼の話を聞いていた。
昔と違うのは私達二人の関係それだけだった。
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