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私は村長である。名前はまだ無い。
そんな私が村長を務めるここは変態紳士村。名前はアレだが住民はまともだ。
来たばかりの時は大した物は無かったが、技術都市を目指して鍛冶屋系の建物建てまくったからなんかちょっとリッチな気分である。
勇者♂「村長、建築現場の監督のところに行って来ておがくずを手に入れてきたぞ」
村長「お前またかよ! それ2シルバーでしか売れないからいらないって言ってるじゃんよ! もう58個めだよ!?」
勇者「チリも積もればなんとやらというじゃないか」
村長「俺が頼んだの青い蝶探しだよね!? コストパフォーマンスからしてむしろマイナスのチリが積もってるよ! 本当たまにはお前頼んだ仕事してきて!?」
勇者「レベル3の勇者に無茶言うな。ゴブリン退治すら怖くて逃げ出すし」
村長「もうお前勇者やめちまえ!」
これは、そんな村長と勇者と、可哀想な名前のつけられた村のお話である。
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