2人が本棚に入れています
本棚に追加
不安になるとね。
君はいつも私の手を握る。
寂しいとね。
君は私の手に絡む。
嬉しいとね。
君は私の手を握り、ブランブランさせる。
愛しいとね。
私は君の小さな手をギュッと壊さないように握りしめる。
いつまでその手を離さず歩けるのかな?
君から離れていく日は来るのかな?
そして…また新たな命の小さな手をつなぐ。
君の手はきっと色々な愛すべきもの達を作り…
君の手は愛すべきもの達を守っていくんだよ。
私が君とお別れの時…
その時だけでいい。
その瞬間だけでいいから
もう一度握ってね…。
命の残り火を君にあげる
いつか私に君がくれた生まれた時の小さな手の温もりをくれた時みたいに…
君の手の温もりを感じながら私は旅立つよ。
怖くないよ…
ほら…
あの日の思い出が
鮮明に蘇るから…
最初のコメントを投稿しよう!