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これだけの情報が有れば十分だ。
要するに、本気で行かねぇと、『死ぬ』って事だ。
岬のマンションを後にして、オーナー・『匠』のもとに向かった。
匠は都の離れの綺麗なペンションに住んでいる。
車を走らせて一時間程度でつく。
ここには時々くるが、行く目的はいつも一緒…武器の調達である。
「光か!?」
ドアの前に立つと中からドスの聞いた声が聞こえる。
「あぁ、俺だ」
匠のオヤジは俺を中に入れ、頭を下げた。
「すまん…巫組が絡んでいるとは知らなんだ…さっき岬から連絡が入った。ワシも下手に手がだせぬ…」
申し訳なさそうに謝る匠に聞きたい事があった。
「匠のオヤジに依頼したのは誰だ?」
「可愛いお嬢ちゃんだったよ?本人だった」
マネージャーが巫組の線が太くなった。
「オヤジ!!防弾チョッキとエスコートを3丁たのむ」
「わかった!!」
『エスコート』とは、掌サイズの拳銃だ。よく外国のセレブが護身用に携帯する代物。
匠はセカセカと裏に消えて行った。
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