死の価値

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「どうも…」 控えめなこの挨拶… 工藤 未來のマネージャーだった。 「いらっしゃいませ。」 週末に会う約束なのに何故今日来たのだろうか… 今日彼は1人ではないらしい、雨ガッパの様なフードツキの黒いロングコートに身を隠した人が後ろにいた。 まさか… 「後ろにいるのは、工藤未來さんですか?」 黒いコートの人は、マネージャーの前に出て、こっちにやって来た。 「明日の朝8時に目の前の公園の噴水の前ね!!じゃ今日は帰ります。」 いきなりの集合場所時間指定… 図々しいな… 「ちょっと!!」 声を出したが、2人はすでに出口付近だった。 マネージャーは振り返り、一礼して帰った。 黒いコートの女性は可愛らしい声をしていた。間違いなく工藤未來だろう。
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