死の価値

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客の男が『匠の紹介』と言った瞬間、全身に鳥肌が立つ。 「あんたが、そっちの客なら…敬語なんて使わねぇよ?で…あんたは?」 「敬語など使わなくて結構です。私は女優の工藤 未來(クドウ ミライ)のマネージャーをしてるものです。」 男は名刺を差しだしながら話す。 「工藤 未來!?今、ドラマやCMに引っ張りダコの女優じゃないか」 有名人の名前に興奮したが、本題に入る為に自分の心の弾みを抑えた。 「で、ターゲットは?」 男は弱々しく話しだした。 「工藤 未來です。」
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