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「!?…何だって?
工藤未來を殺せっていうのか?
あんたが育ててきた女優をか?
金のためか?
やっぱ人間なんて冷めてんな…」
この発言は少し男を怒らせてしまったようだ。
「18年しか生きてない人に何がわかるんですか!?
彼女は今や大女優にまで成長したと言っても過言ではないのです!!
ですが、その人気だっていつまで続くかわからない…
今死ねば、彼女が過去に出演しているドラマや映画は息を吹き返します。
その興業収入のデカさが貴方にわかりますか!?
それに彼女はもう、長くないのですよ…」
人間は金が絡めば命をも投げ出すものなのか…
「わかりたくも無いな」
大人げなく悪態をついてしまった。
「依頼主は、工藤 未來なのです。彼女自身、自分の女優人生が潮時だと感じているのです」
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