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顔面いっぱいに嘔吐物を浴びながら高田は早口で切り返す。
「和尚、カセットテープに吹き込んだお経のどこがお勤めなんですか!毎度同じ事を言ってますが揖保寺周辺のみんなは迷惑してるんですよ!」
と高田は激しい口調で和尚に食いついたが、あまりにも顔をしかめ過ぎたため額から嘔吐物が 滴り瞼に入ってしまった。
「うわっ目がっ」
もがき苦しむ高田を見て和尚が、やけにニヒルな笑みを浮かべて
「ほらみろバチじゃ。仏道を冒涜した天罰がくだったのじゃ」
目の中の酸味に苦しみながら高田がさらに激昂する
「ちくしょう、こうなりゃあんたは和尚でもなんでもねぇ!悪ふざけもいい加減にしろクソジジィ!」
そう言い放ち和尚の顔へ思い切りタンを吹きかけた。
「ぐわっ!く、く、くさい!」
今度は和尚の顔面に高田の渾身のタンがヒットした。しかし和尚の首から下は仏像の状態、手足の自由が効かないのだ。
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