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あれは二年前…
高三の2月頃だった。
太一「なんでだよ!俺の側にいろよ!」
奈々「ゴメン!でも夢を叶えたいの。だから帰ってくるまで待っててほしい。」
奈々は決まっていた大学に行くのを辞めて、デザイナーになるためパリへ留学するらしい。
太一「待てないよ、二年なんて!ここでもデザイナーの勉強できるだろ!」
離れるなんて考えられなかった。
奈々「向こうで学びたいことがあるの!なんでわかってくれないの?太一だけはわかってくれると思ってたのに!」
親や先生にも反対されてるみたいだ。
太一「ただ、お前と離れたくないんだよ。」
奈々「私だって離れたくないよ?でも夢を叶えたいの。お願いだから行かせてよ。」
今にも泣き出しそうだ。
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