キャバ嬢・ゆりあ

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探し始めるときりがなかった。 もしかしたら、ユウヤの客かもしれない。 デブスな客があたしに妬んで、調べたのかもしれない… そう思うと、周りが敵だらけのようで目眩がする。 「大丈夫?顔色悪いよ?」 リョウの声でハッとする。 「あ、ごめん。ぼぅーっとしてた」 「もう!やっぱ今日おかしいよ~」 少し笑いながら、心配そうな顔を向けてくる。 離れたテーブルで、ユウヤの叫び声のような声と、シャンパンコールが聞こえる。 「あっ、ちょっ、ごめんね」 リョウも慌ただしく席を立つ。
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