キャバ嬢・ゆりあ

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白々しい気持ちになり、タバコをふかした。 “いつものあたしはあんな感じなんだなぁ” ぼうっと視線をシャンパンコールに向けると、その真ん中にいた女と目が合った。 ユウヤの隣にドスッと座り、自慢げな気味の悪い微笑みを顔に張り付けている。 よく会う女だった。 “あいつかも!” 前はOLだったけど、風俗に落としたとユウヤが嬉しそうに話してくれたのを思い出す。 あたしがまだキャバ嬢だから、悔しいのかも。 あたしを潰してユウヤを取ったつもりになりたいのかも。 理由なら、いくらでも思いついた。
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