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入るとすぐリョウが走り寄ってきた。
「こんな早い時間に珍しいねっ!どうしたの~?休み?」
「そう。有休!」
笑いながら、奥のテーブルに案内してくれた。
店は空いていて、客はほかに三組ほど。
あの女の姿は見えない。
「ユウヤ、今って指名ついてんの?」
コートを脱ぎながら聞く。
「大丈夫だよ。すぐ来ますからっ」
優しくて暖かい笑顔。
うまくはぐらかされたけど、ま、いっか。
そんな話をしていたら、ユウヤは本当にすぐにやって来た。
機嫌が良さそう。
やっぱ、メールしといて正解だった。
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