キャバ嬢・ゆりあ

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「はぁ…疲れた…」 部屋に着くと、大きなため息をつき、声に出して疲れを吐き出した。 クソオヤジの相手は疲れる。 臭いし、テカってるし、ハゲだし、しんどい。 見てるだけで、しんどい。 今のキャバクラで働いて、もうすぐ半年になる。 女の子とも、ボーイとも、ほどよく仲良くできているはず。 その分、疲れる。 本当は喋りたくなんかない。 誰とも、喋りたくなんかない。 キャバ嬢ってゆう仕事を選んだのは“ただ、楽そうだから”。 楽にお金が貰いたい。 ただ、それだけ。
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