キャバ嬢・ゆりあ

21/24
前へ
/24ページ
次へ
「だよな…」 ユウヤが納得したように、ビールグラスをあけた。 「じゃ、あとは二人でっ」 リョウが席を離れる。 「うん。ありがとねっ」 リョウの後ろ姿を眺めていると、 「サイトで叩かれるのなんか、俺なんかしょっちゅうでさぁ、中途半端な外見なのにオラオラとか、枕が下手な枕ホストだとかさ~…」 やけに饒舌なユウヤ。 慰めてくれてるんだろう。 「有名税だとか言われるけど、そんなん言ったら俺、けっこうな納税者なんですけど~みたいなっ」 今日はユウヤの笑顔に救われる。 「ユウヤ、ありがとう。」 「じゃっ、ドンペリいく?」 「もぅっ、結局そこ?」 二人で笑った。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加