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「どしたの?暇なの?」
「暇じゃね~し。暇じゃないのに、電話してやったの」
その声にユウヤの笑顔を感じた。
「来いよ。終わったんだろ?」
「うん。」
いつもなら、甘い言葉を聞くまでは粘るのに、今日は寂しさからか、即答してしまっていた。
「やけに素直じゃ~ん。そんなに俺が恋しかったとか?」
「…そんな感じ?」
テキトーに流しながら答えて、電話を切った。
化粧直しもせずに、外に出て、タクシーを拾い、新宿へ向かった。
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