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燐玖の汚ない顔を見てそう確信した俺は、俺を貶めようとした燐玖を懲らしめる作戦を練る。
「燐玖……俺、実は炭酸が飲めないんです。」
「ハヒッ?」
急に声をかけられた為か変な声を上げる燐玖…………非常にキモい。
「だから……あげますっ!」
「はえっ?いや、でも黎斗が飲みたいって……えっ?」
フハハハハッ 焦っておる焦っておる。貴様の考えている事などお見通しなのだよ!
「だから、俺は炭酸飲めないんですって……なのでコーラは燐玖が飲んでください。」
俺はそう言いながら、手元にあったコーラを投げ返した。
「なんで炭酸飲めないクセに俺にコーラをパシらせたんだよ!意味不明だぞ。」
さてと……ここら辺で一芝居打ちますか。
「燐玖……お前の大好物だろ?」
「んっ……あぁ、そうだけど…………」
「燐玖、そのコーラは俺からのプッ、プレゼントだよ。」
プレゼントって言うとき吹きそうになったけど、しっかり我慢して燐玖にそう伝えた。
「……そうだったのか……ありがとな?」
うん、燐玖はやっぱり馬鹿ですね。自分の買ったコーラという事が頭から既に飛んでますもん。
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