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C日報の記者が帰ってから皆は芦田家にやって来て祝勝会が始まった。美樹子さんが用意した、手作りのケーキやクッキー、それから唐揚げや焼売や春巻なども大皿に並んでいる。そしてジュースが配られたが、ジュースは神社で配られたものを飲んでいる子が結構いた。アンナちゃんはケーキやクッキーはあまり食べないで、おかずのほうをたくさん食べていた。他のバレーボール仲間はケーキを食べていた。北林さんも隅のほうでケーキを食べていた。美樹子さんが傍を通ったとき、「このケーキとても美味しいですね。手作りですか?」と北林さんが聞くと「あら、そうですか、うれしいわ。うちの子たちってあまり食べないものですから…」「ちょっと待って、おいしくてもそんなに食べたら太っちゃうじゃない」とアンナちゃんが美樹子さんに反論した。「カロリーは変わらないのよ、唐揚げや豚カツとかと。」「でも、なんとなく太りそうなんだもん。」「…あの、カロリーって、きちんと計算してるんですか?」と北林さんが聞くと、「えっ?、そこまで細かくはないですけど…」と美樹子さんがちょっとつまった。「あっ、すいません。…ところで、詩織ちゃんのお師匠さまのお家は遠いんですか?」「ええ、ちょっとかかりますね。でも、バスだと乗り換えがありますから自転車のほうが速いです。」と美樹子さんが答えた。
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