第一章‐陰謀の影‐

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        †††††††     『ユマ・ユサル=マクティス。俺と共に…俺の側で生きる覚悟をして欲しい。』       …あの日、幼いあの方は、俺に手を差し出して‥こう言った。     その言葉に、びっくりして俺は顔を上げた。       護衛兵の中でも家名の低い俺に かけられた言葉を…   理解するまでに、どれだけの時間がかかったか分からない。       『…おそれながら…皇子?俺は一介の護衛兵ですが…?』       『俺…お前がいいんだけど。どうしても、ダメ?』       その日、どうやって断ったのか…覚えていない。     きっと、皇子の気まぐれだろう…そう、思ってた。         …けれど‥。       『ユマ?今日はこそは、了承してもらうぞ?』       武術の練習から戻る途中、ガサリと木の上から顔を出した皇子に‥ 俺は、ギョッとした。           …皇子が俺の所に通い詰めて もう、一週間になる。     『…そのような所で何をやっていらっしゃるのですか?』     びっくりして裏返った声で言うと… 俺は皇子を見上げた。      
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