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『ユマ・ユサル=マクティス。俺と共に…俺の側で生きる覚悟をして欲しい。』
…あの日、幼いあの方は、俺に手を差し出して‥こう言った。
その言葉に、びっくりして俺は顔を上げた。
護衛兵の中でも家名の低い俺に
かけられた言葉を…
理解するまでに、どれだけの時間がかかったか分からない。
『…おそれながら…皇子?俺は一介の護衛兵ですが…?』
『俺…お前がいいんだけど。どうしても、ダメ?』
その日、どうやって断ったのか…覚えていない。
きっと、皇子の気まぐれだろう…そう、思ってた。
…けれど‥。
『ユマ?今日はこそは、了承してもらうぞ?』
武術の練習から戻る途中、ガサリと木の上から顔を出した皇子に‥
俺は、ギョッとした。
…皇子が俺の所に通い詰めて
もう、一週間になる。
『…そのような所で何をやっていらっしゃるのですか?』
びっくりして裏返った声で言うと…
俺は皇子を見上げた。
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