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「えっ?!ちょっ!!
降ろしてよっ!!」
彼はいとも簡単に私を抱き上げた。
彼の腕の中でジタバタしている私を見て、少し迷惑そうな顔をして脅し文句を吐いた。
「あんまり暴れると、落とすぞ。」
私は暴れるのを止めた。
「部屋まで送る。」
そう言って、勝手に旅館へと戻って行った。
女将さんは凄く心配してくれたが、ロビーで足の手当をしてくれた。
その間、彼は黙って私の傍に立っており、手当が終わるのを確認するとまた私を抱き上げた。
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