最愛の華

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日の光で焼かれるような感覚で目を覚ますと、昨夜までの事が嘘のようにスッキリしていた。 彼がレンの家にに向かうと、そこには、彼女の母親がいた。彼は、溜め息をつくと彼女の事を訪ねた。すると彼女の母親は、夕飯を食べて、シャワーを浴びに行った所、吐血して倒れていたという。彼は、それを聞くと慌てて家を飛び出し、街を駆けていると 彼女の言葉が鮮明に繰り返された。 街のはじにある病院へと到着すると、病室を1ヶ所1ヶ所、虱潰しに見回った。すると、三階の個室で彼女の名前を見つけた。 ノックをし、部屋に入ると マスクをつけ、目を閉じたままの彼女がそこにいた。 「エリック、すまない」と彼がそう言うと、メガネの男は、レンから離れ、彼の方を向くと、手を包んで 「見舞い…来てくれてありがとう。」と涙目でそう言った。 「いや…すまない。私が連れ回してばかりいたせいだ」彼がそう言うと、男は首を横へ振り 「レンが望んだことに、とやかく言えないよ。ルイさん、あんたがいたから、コイツは、今日まで生きてこれたのかもしれないな。」そう言うと、ルイはどういう事かを訪ねた。すると、余命宣告されていたことを告げられ、愕然とした。
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