最愛の華

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1日過ぎただけで今が暦上では春だというのに、昨日までの冬と変わらない寒さがまだ続いているのは言うまでもない… 彼が、レンの家へ向かうと 途中のコンビニで膨れっ面の彼女に遭遇した。 「ルイが遅いから外に出ちゃったじゃない!」 「すまない…。」彼は、慣れない太陽をギロリと睨みつるけと、大きく溜め息をついた。 「そういえば、ルイは吸血鬼なんだっけ…太陽は大丈夫なの?」確かに自分でも気になる話しだった。 映画なんかでは、吸血鬼は日の光を浴びると死んでしまうという。 それは、存在自体が罪だからだと聞くが、彼にはそれがないかのように、なんともなかった…。
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