虎は平凡がお嫌い

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そして新たに5枚どこからともなく出して真哉にそれを渡した。 「そんなに反省文を書きたいとは!わしは感動した!!」 真哉は嵌められた、と頭を抱え込んでうずくまった。 「頭を抱え込む程うれしいのか。そうかそうか、お前に付き合って反省文を手取り足取り指導してやりたいがわしにも予定があるんでな!また明日会おう。がーーはっはっ」 三大夫はうずくまっている真哉の肩をバシバシ叩きながら出て行った。 「んのぅぅうぅぅぅう!!」 一人生徒指導室に残された真哉は叫んだ。 「ざまぁ!真哉反省文10枚も持ってやんの」 そう言ってこの世の終わりの様な表情で帰ってきた真哉を大笑いしているのは真哉の相方の一生命(いっしょうみこと)であった。 「一人だけ逃げやがって!後でお前のことチクってやるからな」 「やめい!僕を道連れにするな」
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