虎は平凡がお嫌い

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「道連れだと?生生温い!!」 「生生温いってなんだよ真哉君?」 そう命に問われた真哉は顎に手をあてて少し考えてから答えた。 「そうだな……しいて言うなら日陰の場所に二日間出しっぱなしにしていたコーラin夏の昼間」 「確かにそれは温い!いや、むしろ熱い?」 真哉が例えを出して言うと命はツッコミを入れてきた。 「経験者は語るそれは『生生温い』と」 「経験者どこですかー」 「さて命よ。反省文を書くのを手伝うか、次なにをやるか考えるかどっちが良い?」 真哉は椅子を引いて自分の席に座ると命に問い掛けた。 すると命は間髪入れずに答える。 「もちのろん後者で!」 「流石は名字の頭に『第』を置くと、とある保険屋になる男だ」 「……ぃよっしゃやゃゃーー!!次はなにするなにする?!」 「スルーしたい程嫌なのか?第一生命君。今年もカレンダーありがとうございます」
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