神様と悪魔(短編)

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 ふっと気が付くと、夜が明けていた。 「いつの間に眠ったんだろう?」  旅人が、来た道を振り返ると、深い森に続いていた。前を向くと、向かいの山に朝日が当たっていた。 「綺麗だなぁ。見れてよかった。何にも無かったなぁ。前見て歩けばそれでいいか。後ろは見なくても」  と、一人呟いて、そっと今来た道を振り返った。
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