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「おい、明久、今日なんか変だぞ?なにかへんなもの食ったのか?」
少し不安そうにこちらを見てくる雄二。雄二の方こそ、そんな柄にもない顔をしておかしいっての。
いつもなら笑い飛ばすところなのに俺の口からはかわいた笑いさえだせなかった。今少しでも口を開けば、きっとあられもない声がでてしまう。
(なんで今日はこんな目に合わなくちゃいけないんだ……。)
最初はムッツリーニに押し切られたのがいけなかった。
なんだか知らないけど、お昼食べさせてくれるって言うからついていったら、縛られて写真撮られたり、まぁ、あの時はお昼美味しかったからいいけど。
次の週はなんかお昼食べたらすごく眠くなってきて、その場で寝て起きたらなぜかムッツリーニの部屋のベッドの上で……目の前にはムッツリーニの顔がっ!
まぁ、なんか俺の顔をメイクしてたらしくて、上下女子制服着てたしね。
それで次の次の週はお昼食べに言ったら、次の一週間はお昼食べさせてくれるって言うから、キスさせたり……それからこんな感じでズルズルと。
(んんん?ムッツリーニってホモなのか?
男の俺なんかをキスしてみたり?)
こう考え初めたら、考えが止まんなくなって……。
ムッツリーニに今日の朝聞いてみたりしちゃったんだ。
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