死亡届

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 森田が夜道を歩いていると、突然携帯が鳴った。知らない番号だった。 「もしもし」 〈……〉 「もしもし」 〈…ぁ…り…とり…としょ…〉 「なに?」 〈…ぅワタシシンダノ…ココデ…ぁ〉 携帯を耳から遠ざけ、辺りを見渡すと、真新しい地蔵が建てられていた。 〈…ふ…〉 電話は切れた。 家に帰った後、残った着信履歴でかけ直してみたが、電話番号は使われていなかった。
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