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朝
「あっち行きんしゃい!!」
と、ばあちゃんの叫び声で目覚めた。
…ついにボケたなばあちゃん。
眠気と戦いながら起床。
15歳、暇人ニート。
「どげした?ばあちゃん。」
玄関には、ホウキを構えるばあちゃんの姿。
…ボケたなこりゃ…
「猫が来とっとたい!」
で?
「いつもの事じゃん。」
「違う!昨日から居座っとうと!」
んな怒らんでも…
ほっときゃいいじゃん。
「ふ~ん…」
どうでもいい。
つか眠い。
「おった!!」
と、ホウキを片手に走り出すばあちゃん。
狂った老人にしか見えん。
ばあちゃんの走る先には、三毛模様の猫がおった。
デブ…
つか汚ねぇな。
ばあちゃんが追いかけても逃げようとせん猫。
猫なんか興味ないのに、
不思議と体が動いた。
「お前、なんしよん?家どこや?」
「…」
返答なし。
そりゃ、猫やから。
「うちおっても、ばあちゃんに追い出されっぞ?」
「…」
俺の言葉がわかったのか知らんが、
猫は歩いてどっかに行った。
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