†狂いの国のアリス†

ﾟ∮* one *∮ﾟ

｢アレン、起きて！ねぇアレン｣

ぽかぽかと暖かい日。

気持ちのよい風に草木が揺れ
子守唄のように聞こえる。

｢サラ…起きたよ…｣

僕は目を開けると
愛しいサラの笑顔があった。

｢おはようアレン｣

｢一体どうしたの？｣

サラはニコッと笑った。

｢アレンのためにクッキーを焼いたのよ、一緒に食べましょう？｣

｢美味しそうだね｣

たくさんある中の一枚を取り
口に運んだ。

さくっ、と口の中で音をたてると
クッキーの甘さが広がる。

紅茶が呑みたくなった時
サラは僕に紅茶を手渡した。

サラはとっても気が利く素敵な女性だ。