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森の中に入った僕達は
どんどんと奥まで歩いて行った。
とっても静かで懐かしい森。
僕はペーターの後を
追いかけるのではなく
横に並んで歩いていた。
「ほら、見えますか?」
「あれは…ハートの城」
「そうです、そこに行けばきっと…」
ペーターはその続きを言わずに
黙って歩き続けた。
しばらく歩くとハートの城は
どんどんと近くになり
大きさもよくわかるまでになる。
やはり近くで見るとかなり大きい。
「はいはーい」
「ストップ」
すると、僕達は
ハートの城の門番に止められてしまう。
よく見ると門番は双子の男の子。
「あっ、ペーターだ」
「お帰りペーター」
「「それと、そいつは誰?」」
双子は綺麗に声を揃えて
僕に問いかけた。
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