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依「んで雪はどうしてあんなところにいたんだ??」 雪「あんなところ??」 依(コイツ‥覚えてねーのか??) 依「近くの公園におめーが倒れてたんだよ。」 そのうえ熱があった僕をほっとけなくて家まで運んだ と依月は教えてくれた 雪「そうだったんだ‥でも僕、自分の名前以外なんにも思い出せないんだぁ」 親も‥友達も‥ 自分の家さえ思い出せない 雪「僕は独り‥?」 依「っ!!雪は独りじゃない!!俺がいてやるから‥だから泣くな‥っ」 依月が抱きしめてくる というより‥ 僕が泣いてる‥?? そっと自分の頬を触ってみる 雪「泣きたいわけじゃないのに‥」 依月は我慢するなと 優しく僕を包み込んでくれた 依「雪‥行くところがないならここに住め」 僕の涙を親指で 拭いながら依月は言う
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