第二章

5/6
前へ
/12ページ
次へ
『…お茶で良かったですか?』 答えを求めていない問いを口にしながら、エムは夫妻の前にお茶の入ったグラスを置き、私の隣に腰を下ろした。 夫妻はエムに目礼をしただけで中々口を開かない。 こんな時はあっせて聞いても仕方が無い。 ユックリ待つことにしよう…。 私は静かに立ち上がり、『タバコ良いですか?』と言いながらデスクに移動をした。 タバコ一本くわえ、窓の前まで移動しほんの少しだけガラスを開け火を付けた。 .
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加