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お酒を飲みながらのおしゃべりは、事務所での感じと変わり、ずいぶん打ち解けた雰囲気だった。
「石井さんは、お子さんいるんですか?」
圭吾が聞いてきた。
「はい、小学校6年の女の子と1年の息子がいます。」
「そうなんですね。まだまだ、お若いので、そんな大きい子どもさんがいるようには見えないですね。」
圭吾の言葉に、お世辞だろうとは思いながら、やはり嬉しく感じた。
「石井さんのご主人も、とても優しい人みたいで、すごく仲がいいんですよね。この間も、子どもさんを預けてお食事にふたりだけで行ったって話していましたよね。」と弘美。
亜美と弘美は、隣の席なので、洋介の話も時々していたのだ。
「へぇ~羨ましいなぁ。うちなんか、若い頃はそういう事もあったけど、今は、ふたりで食事なんて考えられないな。」
圭吾がつぶやく。
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