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「こっちよ」
土の道を外れてまた森の中を進まなくてはならなくなった。
冬海はひたすら美奈の後ろ姿を必死に追いかける。
「うわぁっ!?葉っぱがひっかかった!?」
慌てながらブンブンと服を降りながらはたいている私をみて美奈は呆れた顔をした。
「ねぇ…こんなとこに学校なんかあるの?」
体についた葉っぱを落としながら冬海は美奈にたずねた。
「学校…?…書院に行くのよ?」
美奈はキョトンとした顔をして冬海を見た。
学校という言葉に違和感を持ったのか、振り返って喋りだす美奈…
「書院ってとこはなにするの?」
学校と違うのかと思いながら冬海は美奈を見た。
「勉強したり、妖術教わったり…いろいろ」
美奈はそれだけ言うとまた森の中を進みはじめた
なんだ…中身は変わらないのか…と、思いながら
ん?と頭にはてなをつけた
「妖術?」
いったいここはどこなんだと感じながら思わず口に出してしまった。
「あぁ…私たち、見かけ人だけど、妖怪だからね…」
美奈は後ろを向かずにさもへいぜんに答えた
どうやら私は危ない世界に巻き込まれたようです…
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