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「で…美奈ちゃん。今日は休みなのにどうして書院に?」
眼鏡がかかった目井田は落ち着いて本題に入った。
改めて目井田を見てみよう。
茶色の髪はちょっぴりボサボサで、両端だけとても長い。
瞳は左は日溜まりのようなイエロー、右は三又の矛が上下についたような可笑しな模様が目玉に刻まれている。
「…人間が裏庭に落ちてきたんです。」
ストレートに美奈は答えた。
「落ちてきた…んで、君がその子ってわけね」
目井田は納得したように私を見る。
最早何も言えない私がいるわけだ。
「はい…先生なら何か解るんじゃないのかと…」
あいかわらず冷めた目で目井田を見る美奈。
「…う~ん…僕にも解らないかな♪」
何を上機嫌に言っているんだ!?
そう思っても可笑しくはない状況だったからだ…
「はぁ…」
音符と星が飛び交う目井田を見て美奈は大きくため息をついた。
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