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手がかり
…私は完璧に話についていけていない…
さて、どしたものか…
「解らない…僕はね…」
目井田は何かを見つけたようだがそれをすぐに振り払うように首を横に降った…
「他に検討があるなら言ってください」
美奈は真剣な顔をしていう…
「心当たりはあるよ…ただ、彼の事はよく知ってるでしょ…彼は他人のためにはあんまり動いてくれない…」
諦めたように目井田は床を見つめた…
「え~っと…話が解らないんだけど…」
自分の精神が限界に達したため、口を開いた。
「…君は…もとの世界に戻りたいかい?」
目井田の突然の言葉に美奈は止めようとしたが、目井田はニッコリ微笑んで私を見る…
「まだ…解んない…ごめんなさい…」
その返事を聞いて何を思ったのか、目井田は笑みを崩そうとはしなかった…
「それじゃぁ…この書院で帰れるまで、お手伝いをしてほしい…いいかな?…ここなら美奈ちゃんもいるし、他の子も優しいから協力してくれるよ…ね?」
この時既に私は解ってた…帰りたくないと…
「や…やらせていただきます!!」
大きな声で叫んだ。
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