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襖から出てきたのは可愛らしい小さな…人形…
「…え?」
ビックリした…
人間ではあり得ないサイズ…私の腰までもない…
「かっ…可愛い…」
人形といっても人間によく似た感じがする…
「だぁれ?」
中から二人出てきて赤ずきんのような人形が私に話しかけてきた。
「私は冬海…よろしくね…えっと…」
「私は愛乱なのよ」
愛乱は手に持っていたウサギのようなぬいぐるみを降りながら近付いてきた
「…見ない顔…」
小さく、波紋が広がるような静かな声が響いた…
「よろしくね」
私はその子に微笑んだ…
「僕は静乱…よろしく」
それだけ言うとまた押し入れの中に入っていった…
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