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「あ~あ、つまんないや」
今は夕時。茜色の空が紫色と綺麗なグラデーションを描きながら空を染めていく…
私がそんなことを呟いた時だった…
世界が一変するのは…
「…あれ?」
ふと、歩いていた川沿いに目をやった。
河原の上の土の道…夕闇に染められ赤っぽい色をしていた。
なにかいる
なにかいる
…なにかある。
(大切なので三回言いました)
非現実的なのが…
「…やばそー」
それは紫と青の奇妙な網のような輪が広がり真ん中は水色というよりも白に近い感じの色をしていた。
何処かに繋がってそう…
さけて通ろうと思った。
そう。思ったーー
「…よいしょ」
私がその何かを跨いで通りすぎようとしたときだった…
「…ふぁ?」
何かに足を捕まれた…
冷たくて、白い何か…
見ればそれは白い手のような物がいくつもの何かから伸び、私の足をつかんでいた。
「えぇっ!?何このホラーな展開っ!?ちょっ勘弁してっ!?」
バタバタと暴れたが無意味だった。
白い手は、物凄い力で私を引っ張った。
私はそのまま引きずり込まれた。
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