妖さんこんにちは

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妖さんこんにちは

「えっと…私は天野 冬海…貴方は?」 まずはこの空気をなんとかしないと…と思い、自己紹介から始めてみる。 「美奈。…それより、なんでこんなとこにいるの?ここは、私の家の裏庭なんだけど…」 美奈と名乗った女の子は黒い着物の袖を引っ張りながら少し…不機嫌そうに言った。 「…私、気が付いたらここにいたんだけど…」 つーか…こんなでかいところが裏庭何ておかしいでしょ!! というかそんな顔されても困る… 「気が付いたら…?…貴方何処の種族のひと?」 「…?」 種族って…日本人でいいのかな…? 話が解らない… 「に…日本人!」 思わず力んでしまったが、とりあえず答えてみる。 「日本人?…何処の種族の感覚がしないと思ったら人間だったの…」 「…え?」 日本人はどうやら種族に入らないらしい…残念。 とりあえず流され続ける私がいるわけだ。
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