あれだよ、うん、俺には見える

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『おかえりアゲハ君~!!ご飯にする?お風呂にする?私にする?』 「どの選択もお前には無理だろうよ」 帰宅後そうそう出迎えてくれたのは南ちゃん、俺と同じぐらいの年齢の幽霊さん。それなりに整った顔に茶髪ツインテールの子。他にも、ソファーに座っている金髪の怖い系お兄さんの麗さん。押し入れを開ければ体育座りをしてる啓介君。風呂場に住み着いてる山田君。 「あれ、優君は?」 『ぁ、成仏しちゃったよー?』 へー。と返事をしながら買ってきた食材からコーラを取り、ソファーに座る。もう1人いたのだが、どうやら成仏しちゃったらしい。まぁ成仏する事は悪い事ではないし良かった良かった。 『おーぅ、おかえりアゲハ。今日は何か新しい出会いとかあったか~?』 「ただいま。特に何も無かったよ…俺の良さが分からんとは中々見る目の無い女子達だったよ。」 『カッカッカ、なんだそりゃ!そんなひねくれ者だから彼女の1人もできねぇんだよ! 一生童貞だ、CHERRYめ!』 な…ななななんて人だ! 人が気にしてる事を平然と笑い話にするなんて! 童貞守れなくて何が守れるってんでぃ!
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