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若干心に傷を負ったものの、気にせずスクールバックから一枚の写真を取り出した。
『ん?なんだそりゃ』
「ん、心霊写真…かな。」
この写真は学校で2人の女子に渡された物。俺に霊感がある事は一部の人間の間では有名らしい。
だが、こんな物を渡された所で俺には何もできない。確かに見えたり聞こえたりはする。
だからと言って霊媒師の様に追い払ったり成仏させたりは無理。
『んで?んな物もらってどうする訳?』
「どうしよっかねー…。写真渡してきた子が可愛かったからつい受け取ってしまった。」
バカだこいつと麗さんは笑っている。さてはて、どうしましょ? 写真には渡してきた2人が自宅で撮った写真なのだろう、だが確かに何かが写っている。
「ねー麗さん、ここに写ってる手形どう思うよ?」
『あー…? 間違いなく霊的な物だろうな。霊な麗さんが言うんだ、間違いない。』
とまぁ、霊な麗さんが言っている。ハッキリと白い手形が1人の女の子の腕に残っている。ヤダなー怖いなー
『アゲハ君さ、どうにかする気? ダメだからね! 危ないから!』
なんともまぁ過保護な事だ南ちゃん。
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