第3章~火野あきら~

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自分の家に辿り着いたあきらは、クロを犬小屋に入れて寝かしつけた。 クロは、あきらが小さい頃、拾って来た犬。 黒だからクロ、いかにもあきららしい。 だが、今一人で暮らしているあきらにとってクロは大事な家族なのだ。 クロを寝かせたあきらは、アスカを居間へと案内した。 「テレビでも見るか?」 ピッ あきらはアスカにそう言ってテレビのリモコンを手に取り、テレビのスイッチを入れた。 「続いてのニュースです」 「へー、通信機みたいな物か……地球の文明も少しは発達してるのね」 とアスカはテレビを見た感想を語る。 惑星メラットの文明はもっと発達しているという事なのだろうか。 「またUFOの目撃情報がありました。そのUFOの中から少女の宇宙人を目撃した噂もありまして、UFO研究家達は調査を……」 アスカの言う女王候補の事だろう。 アスカは真剣にテレビに見入った。
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