さくらドール その壱

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「トイレに行く時くらい…腕を放してくれないか?」 「何でよ?ちゃんと阿良々木君の役に立つわよ」  今、僕達は公園の公衆便所の前にいる。  僕は出来ればこういう場所では一人になりたいんだけどなぁ…。  今のガハラさんはベストオブでれでれだから、「役に立つ」は本気で言ってるんだろうなぁ…。  困った。  貝木との一騒動があってから、ガハラさんはこんな調子だ。  僕に暴言を吐かなくなったし、めちゃデレた。ドロドロのデレデレだ。  バカップル…だよなぁ…名字で呼び合ってるけどさ。 「すぐに終わるから、少しだけ…な!」  そう言うと、ガハラさんはプクーと頬を膨らました。  やばい…可愛すぎる…。
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