3章 人気はなくとも

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秋家 穣子の部屋 「うぅ…」 穣子は布団で横になっていた 穣子は消えかかっていた 普段より力をフルに使ったからのもあるが もう1つの理由は信仰心が足りなかったからである 「全く…あんたって子は…」 そんな妹を姉は心配する 「お姉ちゃん…私…まだ生きてる…?と言うか見えてる?」 穣子は半透明になっていた 「大分消えかかってるわね…全く、信仰心が足りてない時に力をフルに使うから…」 「うん…お姉ちゃん…私思ったの…」 「…何を思ったの?」 穣子は消え入りそうな声で喋った 「目の前に困ってる人達がいるのに…助けられない…でも…それを何とかするのが…神様だって…」 「…そうね」 それは、穣子が再び豊穣の神として自覚した瞬間だった 「私…自分が人気が無くて僻んでた…目の前の事に目を背けてた…でも…もう、迷わない…私は…」 「…人気出なくてもいいの?あんなに言ってたのに」 「大丈夫、民位助けられなくて…何が神か…」 穣子は目を閉じた 「穣子……ふふっ♪変わったわね、貴女らしいわ……でも…まだ消えちゃダメよ…」 静葉は立ち上がり、家を後にした その3日後村でとある噂が流れた
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